ゴムボくらぶです
福岡県北九州市のAさんからスズキ2馬力のメンテナンス依頼を頂きました。
ありがとうございます。
DF2を2台所有されており2機のお持ち込みをいただきました。
んがしかし、、、
年製が古い方は水路に塩が蓄積し詰まってオーバーヒートしているという状況でした。
サーモスタットケース内部には水が溜まっており抜けません。
内部を見てみるとヘッドもシリンダーも詰まってます。
今回、これを直すのは予算オーバーとなることからこちらの個体はメンテナンス中止となりました。
使用後はちゃんと塩抜きをしていたとのことです。
どの船外機にも言えることですが塩抜きをしていても完全に塩分が取れることはなく結晶化した塩が少しづつ蓄積していきます(メーカーの構造によって詰まり易い・詰まりにくいはあります)
そして最終的に冷却が追い付かないレベルまで蓄積するとオーバーヒートとなります。
ちなみにこういった状況はお預かり時には分からなくチェックしていく上で分かることで、当初お伝えしていた概算費用よりも大幅に超える場合は修理費用をお伝えしメンテナンスを続行して良いかどうかをお聞きします。
今回、年製が新しい方だけメンテナンスをさせていただくことになりました。
型式:00202F(DF2)
製造年月 令和2年05月
スズキ2馬力(DF2)水路に蓄積する塩は最終的にオーバーヒートを招きます【福岡県北九州市・Aさん】
こちらはメンテナンスをする方の令和2年製です。
使用頻度が多いらしいので錆や塩は仕方ないですね。
エンジンアノード、何とか緩めることが出来ましたが
このような状況は最初の手段を誤ると難航コースとなります。
サーモスタット動作良好です。
錆は落とせるだけ落としときましょう。
燃料系をバッチリ清掃して試運転をしてみると。。。
燃調が濃過ぎてエンストはしないものイマイチな調子です。
このキャブを再セッティングしても良いですが、もう一機のメンテナンス中止の方のキャブが調子良かったのでこちらの物を整備して取り付けることにしました。
絶好調になりました。
インペラ交換しておきます。
ペラの裏側が大変な状態になってました。
タペットをとっておきます。
エンジン載ったままだとやり難いですがな何とか出来ました。
ギヤオイル白濁無し。
ロープは一部が劣化しているので交換しておきました。
その他、モロモロの作業を行いバッチリ絶好調な状態です!
ご利用ありがとうございました。
スズキ2馬力(DF2)キャブレターの中にはこれが溜まり易いです【福岡県福岡市・Nさん】