こんにちは、D2(@gomubo_club)です
サイドビュー付きのガーミン魚探をゴムボートで映す方法を解説したいと思います。
通常は振動子パイプを使ってトランサムに取り付けるのが一般的だと思いますが、サイドビュー付きの振動子の場合だとトランサムに設置すると、通常魚探やクリアビューは問題無く映るものの、扇状に超音波を発射するサイドビューだけは船外機に干渉してしまい、黒い画面となり綺麗に映りません。
せっかくサイドビュー付きを買ったのだから、フル活用したいという思いから
振動子を横出しにしてサイドビューが映るようにしました。
使用したガーミン魚探機種と使用したゴムボート
機種:GARMIN ECHO MAP CHIRP 74SV
通常魚探、クリアビュー、サイドビュー付き機種
振動子:CV51M
ゴムボート:AFボート製(AF305)
【ガーミン/サイドビュー】振動子パイプ横出しで設置する位置を考える
振動子を横出しにすることで、サイドに干渉するものがなくなりサイドビューが綺麗に映るようになります。
ただ、サイドのどの位置に設置するかも考える必要がありまして、あまり前過ぎるとセンターキールと超音波が干渉し、またひとり乗り時にフロントが浮くことによるエアー噛みの問題もあります。
そして、後ろ過ぎると船外機と超音波が干渉するためトランサムより前に設置する必要があります。
そういった諸々のことを考慮して、私はこの位置に設置しました。
オール取り付け部分の少し後ろですね。
結果は予想通りこの位置だと、アクセル全開でフロントが浮いてもエアー噛みも無く、サイドビューはほ綺麗に映ります。
【ガーミン/サイドビュー】使用する振動子の固定パイプ
モールドに固定するタイプの振動子パイプを使用します。
私が使ったのは今な無きゼファーボート社が販売していた「Z デプスキャッチャーⅡ」
ある程度しっかりしている作りのモールドに固定できるタイプの振動子パイプであれば、他のものでも問題なく使用できると思います。
ただ、この手の振動子パイプは、止まっている時やかなりの低速でないと、パイプがななめに傾いてしまいイマイチ使い辛いです。
まぁ、固定している部分に剛性が無いから当然と言えば当然なのですが。。。
【ガーミン/サイドビュー】振動子パイプ固定(サイド)
振動子を横出しにする場合、一番の課題はアクセル全開でも振動子ポールが斜めに傾かないようにする事です。
特に馬力UPをしている場合は、ヤワな取り付けだとスピードを出すと振動子ポールが傾き走行中は使えないという結末が待っています。
そこで、サイドモールにオールストッパーを貼り付けて取り付けを強化します。
ボートは膨らませた状態で、位置決めをしながら作業を進めます。
私のボートの場合サイドモールに段差があるので、一部段差のみを慎重にカットして平面処理をしてから、パンドー156接着剤を使いオールストッパーを貼り付けています。
オールストッパーでパイプを固定することで、スピードを出しても当然全く傾くこともなくガッチリと固定されます。
パイプを通しにくい場合は、オールストッパーの切れ目の一部(前側)をカットして隙間を広げます。
パイプの下側が2本の平ステー(アルミ2mm板)を使った固定になっているのは、水の抵抗を減らす目的と水跳ねによるボート内への水の打ち込み減少の為の施策です。
これでも、一人乗りでアクセル全開すると水の打ち込みはありますが、サイドビューを映すためには多少は仕方ないかなと思っています。
【ガーミン/サイドビュー】振動子パイプ固定(上側)
上側はモールドを新たに新設します。
オールストッパーに振動子パイプを嵌めて貼り付け前のモールドに振動子パイプを固定します。
そして、前から見て、横から見て、パイプが垂直に立つ位置にモールドを合わせて位置決めをします。
モールドの位置が決まったら接着します。
接着のやり方はゴムボートを綺麗に修理するコツ・パーツはがれ/トランサムはがれ
で詳しく説明していますので、こちらも読んでみて下さい。
【ガーミン/サイドビュー】実釣での映り方
そこそこ綺麗に映っています。
上:サイドビュー〔CHIRP/455khz〕
左:通常魚探〔CHIRP〕
左:地図
の3画面表示です。
サイドビュー右端は若干ボート船底との干渉により暗くなっていますが、まぁこの程度なら許容範囲でしょう。
【ガーミン/サイドビュー】魚群の見かた
サイドビューは両サイドの地形が分かる他にも魚群も写ります。
サイドビュー画面内の水色丸で囲まれた白いものが魚群です。
そして、この魚群は左側の通常魚探画面に映っている水色丸で囲まれた魚群と同じ魚群だという認識で問題ないと思います(数字と被っているので見辛いですが魚群が映っています)
ここでサイドビューに魚群が映る事のメリットを説明します。
通常魚探に魚群が映ることってよくある訳ですが、その時に必ずしも魚群が真下に居るわけではありません。
ざっくりと、指向角の中に魚群がいますよって事だけですから。。。
果たしてその魚群がボートの右側に居るのか?左側に居るのか?
しかし、サイドビューに魚群が映るとその魚群がどちら側に居るのかが分かるのです。
この画像で言えば、真ん中の黄色のセンターラインが自船ですので、左側に魚群が居たという事が分かります。
また、自船の右手エリアは結構大きなブレイクになっていることも見てとれます。
こういった情報から地図と照らし合わせて探るエリアを絞っていくということです。
まとめ
我流ですが、ゴムボートでサイドビューを映すための振動子設置法を解説しました。
サイドビューがあると効率の良い探索ができるということを考えると、やはりあった方が良いと思います。
振動子を横出しすることによって水の抵抗が増え、2~3km程度MAXスピードの減速はありましたが、サイドビューが映ることによるメリットのほうが多いと感じていますのでOKかなと思います。