ゴムボくらぶです
大阪府泉佐野市のKさんからトーハツ2馬力の修理依頼を頂きました。
発送にてのご依頼です。
ありがとうございます。
Kさんのトーハツ2馬力は以前もメンテナンスさせていただきました。
Kさん自身でインペラを交換した際にインペラボルトが1本折れてしまったとのことです。3本締めで暫く使っていたものの、最近ギヤオイルが白濁しだしたとのことでご入庫となりました。
では、見ていきましょう!
型式:3BV(MFS2B)
製造年月:27年5月
トーハツ2馬力・インペラボルト折れからのギヤオイル白濁
折れボルトが抜けなかったらロアケース交換になりますが、スキルの限りを尽くしてやっていきましょう。
折れボルトは画像右下になります。
ポンプベース、だいぶ腐食していますね~。
交換しましょう。
ポンプベースを抜いていきます。
ポンプベース抜けました。
折れボルトのネジ山を見ると塩が凄いですね。
そして、無事折れボルトを摘出成功
あっ、ポンプベースを外しても簡単には抜けませんので誤解のないように!
海水混入の可能性がある消耗部品は全て交換していきます。
プロペラシャフト側のオイルシール
海水に浸かる部分のオイルシールは外周に塩が入り込み結晶化しますので液体ガスケットを塗っておきます。
スリーボンドの1215がおすすめ!
内側はシリコングリスね
組む前は綺麗にします
うん、良い状態。
インペラも新しくなって、ビューティフル。
ポンプベースを交換するドライブシャフト側のオイルシールは組付け済みになります。
塩嚙み防止処理をしていますので、次回インペラ交換時は塩嚙みレスで作業できますョ♪
ロアケースを組もうとしたらドライブシャフトの入りが固い。
これはクランクケースヘッドをメンテナンスしないとダメだと判断しました。
クランクケースヘッドは以前から一部割れていたのですが今回交換することにします。
グリスが土のようになっています。
こちらも液体ガスケットを塗ってから組付けます。
オイルシールから外の部分のクランクシャフトがだいぶ錆びてます。
スプラインを念入りに清掃しときます。
今後、この部分に海水が浸透しないように強化処置をしますが更に液体ガスケットで巻いておきます。
これで大丈夫でしょう
その他の主な作業
●キャブレター清掃
外部から給油できるよう加工している部分があるのですが、その根本の所からガソリンが漏れていましたので補修しておきました。
漏れSTOP!
補修に使ったのは金属用のエポキシですが、なかなか万能なやつでスタビライザー跡の穴埋めなどにも使え1本持っておくと何かと便利ですョ!
コチラ↓↓↓
●シフトレバーはスムーズに動いていましたがエンジン下ろしついでにオーバーホールやっておきました。
●サーモスタット点検OK!
●プラグ点検OK!
●スターターロープ交換
●ギヤオイル交換
●ハンドルブッシュ交換
●アノード交換
試運転
【冷間始動】チョークを引いてSTART位置にて3~4回で始動
【温間始動】RESTART位置にて1回で始動
【吹け上がり】良好
【検水】良好
交換した部品
ご利用ありがとうございました。
ドライブシャフトを抜いてみるとアララ酷い状態だった【福岡県北九州市・Nさん】