ゴムボくらぶです
福岡県北九州市のNさんからトーハツ6馬力のメンテナンス依頼を頂きました。
ありがとうございます。
約5年前に購入したというトーハツ6馬力
最後に使用したのが3年前
先日、久々にエンジンを掛けてみたところ、非常に掛かりが悪くなっていたということです。
その他の箇所も含め全体的にみていきましょう。

型式:3JE(MFS6CS)
製造年月:平成28年4月
トーハツ6馬力(MFS6C)・エンジンが掛かり辛いのでキャブセッティングをやり直す!【福岡県北九州市・Nさん】

エンジンが掛かり辛いとのことなので、まずは触る前に状況確認をしておきます。
チョークを引いてSTART位置にて数回ロープを引っ張るも掛かりません。
スロットル開度をいろいろと変えながら引っ張り続けるとやっと掛かりました。
なるほどね。
確かに明らかにに掛かりが悪いです。

なにはさておき、まずはキャブを清掃しておきましょう。

内部はそこまで酷い汚れが溜まっているということはありませんでしたが、徹底的に清掃しておきます。
再度組んでエンジン始動してみます。
んがしかし。。。
状況は変わりません。
スロットルの開度を変えながら何回か引っ張れば掛かるのは掛かるんですが、癖がパターン化されている訳でもなくちょっと納得いく状況ではありません。
私が感じたのは。。。
ズバリ、燃調合ってません。

A型キャブです。

現状のパーツ構成でBESTセッティングに合わせてみるも大きな改善は無く、根本的にパーツ構成がズレてる気がします。
いまいちアイドリングが失火気味というか、不安定な感じ。
トーハツ6馬力はわりとこういった感じの個体が多い印象です。
購入時からこの状態で使われていたのだと思いますがこれはかなり使い辛いです。

ジェットの番手を変えて再セッティング。
だいぶ状況が良くなり冷間時はチョークを引いてSTART位置にて2回で掛かるようになりました。
ちなみにこのキャブセッティングは非常にシビアです。

ようやく納得できるレベルのセッティングになりました。
6馬力のアイドリング回転数は低めがよい。
深く掘り下げて考えるとアイドリング調整って単に回転数を上下させてるだけではなく、触ることで燃調が変わりますので始動性にも影響してきます。
再始動時は停止していた時間によって適したスロットル位置が変わってきます。
RESTART位置で掛からない時は、次はもう少しスロットルを開けて掛けてください。
傾向を把握すれば簡単に掛かりますので。

サーモスタットチェックOK!

各部を見るとあまり使ってないと思いますがケース内部の水路も綺麗でした。

インペラは交換しときましょ。

こういった所も綺麗にしておきます。

新しいインペラ組み~

ウォーターパイプは結構汚れが固着している部分なのでこういったとこも清掃しておきます。


異常なし。

固定ノブが取れてしまったとのことで片締め状態。
これは危ないです。
船外機が落ちる~

ok!

なかなか苦労したけど、これで今までよりだいぶ使い易くなったと思います。
●エンジンオイル交換
●ギヤオイル交換
●スターターロープ交換
●各部グリスアップ
交換した部品

ご利用ありがとうございました。
トーハツ6馬力のエンジンが止まる原因は?【愛知県北名古屋市・Aさん】