ゴムボくらぶです
大分県宇佐市のMさんからトーハツ2馬力のメンテナンス依頼をいただきました。
ありがとうございます。
100mぐらい走ったらエンジンが止まってしまうということでお隣の大分県からお持ちいただきました。
*当ゴムボくらぶでは依頼者様との信頼関係を第一に考えており、業務の透明性や入庫時の状態・作業内容の報告を目的として一部を一般公開しております(技術の漏洩防止として公開していない内容も多数ございます)
型式:3BV(MFS2A)
製造年月:平成19年3月
トーハツ2馬力・100mぐらい走ったらエンジンが止まります!【大分県宇佐市・Mさん】
まず修理に取り掛かる前にエンジン始動してみます。
実走行で起こる不具合であっても、バケツ運転でほぼほぼ不調の確認はできます。
検水は勢い良く出てますね。
なるほどなるほど。。。
症状からすると原因はキャブレターの中にあります。
燃料系をクリアにします。
インペラを交換したことが無いそうなので、このまま使ってたら確実にヤバイ状態です。
インペラは酷い状態でした。
経年劣化で羽根が切れてます。
バラバラになる前で良かった。
こんな状態でも検水は勢い良く出てましたので「検水が出てるから大丈夫」という判断は危険なんです。
インペラは使用期間で交換します。
ちなみに上下左右と熱で溶けてます。
これは過去に水無しでエンジンを掛けているためです。
水無しで掛けるとこのような状態になるのに1分も掛かりません。
溶けたインペラのゴムがライナーにこびりつてます。
この辺もきちんとしておきます。
インペラ交換しましたので、これで安心デス♪
塩の蓄積は少なく水路の状態良いです。
サーモスタット動作OK!
ケース内部もこのぐらいの塩です。
サクっと清掃♪
ギヤオイルに白濁はありませんでした。
アノードは白く粉吹いた状態だと防錆効果が半減しますので磨いておきます。
キャブを清掃して止まらなく使えはしますが。。。
不調になる前はこの状態で使っていたのでしょう。
ただ、私的には納得いく状態にはなりませんでした。
燃調は濃い目であったり薄目であったりと個体差によって幅があります。
これが俗にいうキャブのアタリ、ハズレに関係します。
このキャブの燃調は濃い目な状態でした。
調整幅の末端にあると季節によって不調にもなります。
再セッティングして納得できるBESTな状態にしました。
これでバッチリです!
ご利用ありがとうございました。