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トーハツ2馬力

トーハツ2馬力メンテナンス【福岡県福岡市・Kさん】

こんにちは、D2(@gomubo_club)です

 

福岡県福岡市・Kさんからトーハツ2馬力船外機のメンテナンス依頼を頂きました。

トーハツ2馬力・メンテナンス依頼内容

 

Kさん自身でインペラを交換中にトラブルが発生してしまい、自身ではどうにもならないということで今回ご入庫されました。

その他の部分も全体的におまかせでOKとのことなので、一通りのチェックを行いメンテナンスをすることにします。

プラグ・アノード・エンジンオイル・ギアオイルはKさん自身で交換済みとのことです。

今回の作業ではギヤボックスを分解しないとないといけないため、ギヤオイルのみ再度入れ直しとなります。

 

型式:3BV(MFS2B)

製造年月:26年8月

 

ギヤボックスは抜いた状態での入庫




トーハツ2馬力メンテナンス開始

 

今回はエンジンを掛けれないため、分解前の始動確認は無しでいきます。

 

トーハツ2馬力で多いシフトレバーの動作不具合がないかを、Kさんの目の前で確認してみます。

すると、動きが重い

まだ動く状態ではありますが、このまま放置すれば悪化の一方で最終的には完全固着してしまい高額修理となるため、今回シフトレバーの修理も行うことにしました。

シフトレバーの修理は動きが重くなったと感じた時に早めに行うのが最も費用も少なく済みます。

 

トーハツ2馬力・エンジン下ろし作業

 

シフトレバーの修理をするには、エンジンを下ろさなければなりません。

エンジン本体の取り付け自体は下から止まっている頭10mmのボルトのみなのですが、ダウエルピンという位置決めをするピンが2箇所に入っておりますので、外すにはちょっとスキルが必要です。

 

エンジンを下ろすと必ず分解面のガスケットが交換になります。

 

エンジン下側です。

これを見るとドライブシャフトが入る位置の形状が分かり易いかと思います。

 

水通しをしていても、どうしても塩分は溜まります。

組み付け前に掃除をします。

 

トーハツ2馬力・シフトレバーの修理

 

シフトレバーの修理をするにはエンジン周りはこの状態にしないといけません。

 

シフトレバーを抜く作業にかかります。

まだ動く状態なので何とか抜けますが、これが悪化するとシフトレバーを抜くことができなくなり、最悪エクステンションケースごとの交換にもなり得ますので、動きが重くなったなと感じたら修理時期です。

 

シフトレバー抜けました。

奥側と手前側の2箇所にOリングが入っているのですが、重くなる直接の原因は奥側のOリング(黄色丸)が塩噛みすることによるものです。

 

不具合初期での修理なのでシフトレバーは交換せすに済みました。

Oリング2つを交換します。

 

現行型はグリスニップルが装備されていますが、この26年製にはグリスニップルがありません。

なので、今後はグリスアップできるようにグリスニップルを追加加工で取り付けることにします。

 

矢印の位置までドリルで貫通させます。

グリスニップルを追加加工するときは、隣の穴との隔壁を貫通させシフトレバーの軸までグリスが届くようにしないといけません。

 

グリスをしっかりと塗りシフトレバーを組み付けました。

グリスニップルは取り付けの工程上、中心のボールが無くなりますがキャップがついているので問題ありません。

むしろ、ボールが無い方がノズル付きのスプレーグリスでグリスアップできるので、この方が便利かなと思います。

これでもう固着することはないでしょう。

 

奥側のOリングが塩噛みすることで動きが重くなりますので、さらに内側からもマリングリスでシールドしておきます。

 

シフトレバーの動きは非常に軽くなり快適になりました。

 

トーハツ2馬力・ウォーターポンプベース取り外し

 

さて、今回のメイン作業です。

ウォーターポンプベースを取り外さなければいけないのですが、これがなかなか簡単には外れません。

過去に他の船外機で一度外したことがあるのですが、その時もかなり苦労しました。

 

あらゆる位置からタガネを入れて、対角にショックを与えながら外します。

なかなかの苦戦でしたが、無事ウォーターポンプベースを外せました。

 

下側はこのような形状になっておりギヤケースにジャストサイズで入っています。

 

ドライブシャフトを抜くと内部のギヤがコロンと外れるので、ギヤケースを開ける必要があります。

ガムテープは傷が付かないように貼っているだけです。

 

新品のウォーターポンプベース

ウォーターポンプベースは取り外し時のダメージがあるため交換します。

オイルシールが組み込まれた状態なので、ドライブシャフト側のオイルシールも新品となります。

 

ペラ側Oリングもこの機会に交換しておきます。

 

ウォーターポンプベース下のガスケットも交換していよいよ組み付けです。

 

新しいインペラを組み付けてようやく形になりました。

ギヤオイル注入口・ドレンの2箇所のガスケットを交換しました。

 

トーハツ2馬力・キャブレター清掃

 

キャブレターを外してみると、ガスケットが上下左右逆についていました。

向きが間違っているので、インテーク内の一部がガスケットで被ってしまっています。

黄色丸の合わせ位置はこの画像で言えば右下になるように取り付けないといけません。

 

ファンネルにつくべきカラーが1箇所入っていなかったため、黄色丸の部分が潰れてしまっています。

カラーが入っていないときっちりキャブレターを締め付けられないため、二次エアーを吸うなどのトラブルを招く恐れがあります。

カラーを取り付けておきます。

 

キャブレター内部を隅々まで清掃します。

 

キャブレターの清掃には泡タイプがおすすめ!

 

チャンバーのOリングは交換。

 

チャンバー内には少しゴミが溜まっていました。

 

燃料フィルターはKさんが清掃済とのことでしたので綺麗な状態でした。

 

トーハツ2馬力・サーモスタット単体テスト

 

サーモスタットを取り外してテストをしてみると矢印の位置がきっちり開き、問題無く稼働していることを確認しました。

塩害もそんなにないため、今回はテストのみです。

 

ケース内の塩を掃除して組み付けします。

ガスケットは交換

 

トーハツ2馬力・組み立てて試運転

 

塩噛みし易いボルトをグリスアップしながら、全て組み上げました。

試運転をしてみるとことにします。

入庫の際にはインペラが分解された状態でしたので、エンジンを掛けるのは初めてです。

エンジンが冷えている時や温まっている時、及び吹け上がり等を確認します。

 

さまざまなテストを行うと、エンジンが温まっている時の再始動や吹け上がりのレスポンスが悪く、スローの燃調がいまいち合っていない感じがします。

タペット音も大きい。

 

この症状を改善するべく以下の3つの作業を行います

●パイロットスクリュー調整

●バルブクリアランス調整

●イグナイタークリアランス調整

 

パイロットスクリュー調整

真鍮のメクラの下にあるパイロットスクリューを解放します。

セッティングが合わない時はこのメクラを開けてスロー調整をします。

キャブレター内部再度清掃

 

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バルブクリアランス調整

シックネスゲージを使って調整します。

トーハツ2馬力:バルブクリアランス調整値(冷間時)

IN:0.10mm±0.04mm

EX:0.15mm±0.04mm

INは基準値内でEXが基準値より広くなっていました。

 

イグナイターのクリアランス調整

0.15mmに調整しました。

 

トーハツ2馬力・始動確認

 

【冷間始動】チョークを引いてアクセルはSTART位置にて2回始動

【温間始動】アクセル・RESTART位置にて1回始動

【吹け上がり】良好

スロー調整・アイドリング調整

 

トーハツ2馬力メンテナンス・交換部品

 

インペラ等、一部の部品は入庫時に取り外し済みでしたので写真内にはありません。

 

ご利用ありがとうございました。

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