ゴムボくらぶです
山口県宇部市のHさんからスズキ2馬力のメンテナンス依頼を頂きました。
ありがとうございます。
アクセルを開けると止まってしまうとのことでお持ち込みいただきました。
過去、インペラを交換したことが無いとのことなのでこちらもやっておきます。
型式:00202F(DF2)
製造年月 30年06月
アクセルを開けると止まってしまうスズキ2馬力(DF2)【山口県宇部市・Hさん】
メンテナンスを行う際の基本としてこのようにチルト調整があがっている場合、まずはチルトを一番下まで下げます。
船に取り付けた時に垂直になるようこの位置に調整されているのだと思いますが、架台に取り付けると斜めになりますので垂直になるようにします。
理由は斜めのままだとオイル点検窓での量がきちんと確認できないことや、エンジンの角度が変わることで燃料の流れ易さ・キャブレター内部の油面が変わってしまうためアイドリング回転数にも影響するからです。
陸上メンテナンスをする際にはまずはチルト調整を一番下まで下げましょう。
アクセルを開けると止まるということなので原因はほぼほぼ燃料系でしょう。
キャブレターの清掃
内部はだいぶ汚れています。
黒い砂?のような物が溜まってます。
ネジ山の状態が良くないのでタップを立て直しておきます。
これが悪化するとメインジェットが外せなくなります。
スズキ2馬力は同様の症状になっている個体が多いですが、原因はエンストまでガス欠後にドレンから残ったガソリンをきっちり抜かないことです。
他機種にも言えることですがガス欠までエンジンを掛けてもまだキャブレターの中にガソリンが残っていますので、ドレンからキッチリ全部抜いてやることでトラブルを防ぐことができます。
このキャブレターはドレンが完全に固着しており緩めることが出来ない状態になっていましたので今までドレンから抜くという作業はしていなかったようです。
固着解除を行い今後はきちんと使えるようにしておきましたので使用後はキッチリドレンから残ったガソリンを抜くようにしてください。
燃料フィルターは綺麗な状態でして、何故キャブレター内部にこのような汚れが溜まっていたのかが不思議です。
サクっとインペラ交換
新品装着
スズキ2馬力はここが気になりますよね。
エンジンアノードが酷い状態に。。。
このアノードの下にも水路があるのですが、こんな状態だと冷却水が流れません。
この部分は定期的にチェックしてクリーンにしておかないといけません。
何年も非分解だと当然固着も激しく普通には緩められません。
サーモスット動作OK!
スズキ2馬力は水路が塩詰まりし易い為、ゆくゆくはオーバーホールして塩の除去をしないといけない時期がきます。
プラグも交換していないようなので交換しておきました。
アクセルを開けても吹け上がり良好な状態になりました。
ご利用ありがとうございました。
スズキ2馬力・定期的な水路清掃が必要です【福岡県那珂川市・Kさん】