ゴムボくらぶです
鹿児島県鹿児島市のKさんからマーキュリーシープロ9.8馬力のメンテナンス依頼を頂きました。
今回、InstagramのDMからご連絡いただきました。
ありがとうございます。
数年前に淡水使用ということで購入されたシープロ9.8馬力
購入後は使わず保管していたとのことです。
こから使うにあたって、最初にしっかりとメンテナンスをしておこうということで鹿児島から送っていただきました。
型式:3K9
製造年月:平成19年1月
淡水使用のシープロ9.8馬力・今のうちにヘッドガスケットを交換しておきましょう!【鹿児島県鹿児島市・Kさん】
分解前にちょっとエンジンを掛けてみるとスムーズにエンジンが掛かりました。
サーモスタット開閉用の検水はほぼ出ていなく、これがサーモスタットが閉じている状態になります。
暫くエンジンを掛けていると内部の水温が上がってこのように勢いよく出始めます。
これがサーモスタットが開いた状態です。
サーモスタットは正常に動作しています。
さて、ヘッドカバーを開けてガスケットの交換とボルトのグリスアップをしておきますが、ヘッドボルトは緩むか!?
このエンジンを観察するとガスケット部分からの塩吹きが無いため、本当に淡水使用のみで使われていた個体のようです。
無事ヘッドボルト外れました。
この11本の中で1番固着し易いのが真ん中のボルトで、これが緩んだらだいたい他のも外せるケースが多いです。
塩害が無いのでサーモスタットも綺麗なもんです。
ヘッドカバー側
このガスケットがダメなんですよね。
組付けは塩噛み対策されたガスケットになりますので今後は安心です。
組み上げる前にピストン上面と共に付着したカーボンを綺麗に落としておきましょう。
船外機ってわりと高回転まで回すわりにはカーボンの付着が多い印象です。
2ストの場合は船外機用のオイルが濃い目なのも要因だと思います。
淡水使用なので当然ですが水路も綺麗です。
てか、このシープロ全体的にめちゃめちゃ程度が良いデス!
こういったのを引くとアタリ個体だなぁ~
塩噛み対策されたヘッドガスケット。
このガスケット組んでボルトをグリスアップしていればまず大丈夫でしょう。
ちなみにヘッドボルトは締める順番が決まってます。
綺麗な状態のキャブレターですが一通り清掃しておきます。
本体経路を綺麗に清掃して。。。
ジェット類も綺麗に綺麗に。。。
現状でも問題無くエンジン掛かってましたが、やや薄目の燃調だったのでBESTセッティングに調整しました。
今回エンジンは下ろしませんが、こういったボルトは固着し易いので今のうちに一度取り外してグリスアップしておきます。
インペラ交換
シャフトのグリスアップをしておきましょう。
元々付いていたトリムタブを他の船外機に使ったとのことでしたので、新たにトリムタブを取り付けました。
純正の8.5ピッチ→7.5ピッチへと変更をして欲しい言われていたので、7.5ピッチを注文して変更しました。
ギヤオイル交換
白濁はありませんでした。
アクセルワイヤーのグロメット、これ弱いですね。
ヨシッ!
スターターロープ交換
ロアケースからブラケットへと繋がる中間固定ポイントのボルトが緩んでたので締めておきました。
このボルト緩んでいるとブラケット周りの防錆効果が無くなってしまいますので、ちょっとしたことですが重要なんです。
交換した部品
ご利用ありがとうございました。
鹿児島イチ酷使しているシープロ9.8馬力をバッチリメンテいたします!【鹿児島県鹿児島市・Kさん】