ゴムボくらぶです
福岡県福岡市のYさんからトーハツ2馬力のメンテナンス依頼を頂きました。
ありがとうございます。
年に1~2回のペースで定期点検に出してくれているYさんのトーハツ2馬力
単独で出航することが多いYさんは海上トラブルが起こらぬようにマメにメンテナンスに出してくれています。
私もその気持ちに答えるべく常に万全のコンディションで楽しんでもらえるようメンテナンスをさせていただきます。
型式:3BV(MFS2C)
製造年月:令和2年10月
トーハツ2馬力・ここだけは油分厳禁です!【福岡県福岡市・Yさん】
現状、良好な状態ではありますが船外機メンテナンスは予防整備が鉄則ですので各部をチェックしていきます。
Yさんのトーハツは過去プラグは未交換ですので今回は交換しておきましょう。
新しいプラグと古いプラグ
トーハツ2馬力純正プラグ(DCPR6E)
サーモスタットの点検&清掃をしておきましょう。
サーモスタットはゴムの隙間に塩が蓄積しますので定期的に取り外して塩清掃&動作確認をすることで良好な状態を保てます。
トーハツ2馬力用サーモスタット↓
動作確認OK!
サーモスタットの動作確認をする時ってこのように水からサーモスタットを浸けて開閉温度まで上げていきますが、温度を上げ過ぎて沸騰させてしまうとサーモスタットが逝ってしまいます。
なので、動作確認に温度計は必須アイテムになります。
船外機のサーモスタット開閉温度はだいたい50~60℃。
水通しをしていてもこのように少しづつ塩が溜まっていきます。
水通しをしなかったら更に凄いことになります。
OK!
タペット音がちょっと気になったので調整しておきました。
エンジンにマリンスプレーを掛けられているようです。
錆びないようにとこのようにマリンスプレーを掛けている方は結構居ると思いますが、
ここだけは掛けてはいけない!
と言う箇所があります。
赤丸のココ↑
フライホイールを固定している部分です。
ここは油分厳禁箇所ですので絶対掛けないでください!
ここに油分を掛けると最悪突然エンジン停止して海上では二度とエンジンが掛からなくなるリスクがあります。
他機種でも同じことが言えますのでお見知りおきを。
お次は駆動系です。
ペラ軸、ラインの巻き込みなども無く問題無し。
インペラは約半年前に交換しており検水も良好ですので今回は分解しません。
シャーピンOK
ギヤオイルを交換します。
角軸ドライバーを使ってスパナで回します。
普通に回すと
固い、回らない~!
というドレンボルトも嘘のように簡単に回りますョ。
写真のドライバーは水栓用のドライバーです。
水栓ドライバーは大型のマイナスドライバーなのでギヤオイル交換にもってこいです。
ギヤオイル交換におすすめの角軸水栓ドライバー↓
ギヤオイル白濁無し。
新しいギヤオイルを注入
シフトレバーのグリスアップをしておきます。
燃料系の清掃もしてバッチリ安心して使えるようになりました。
交換した部品
ご利用ありがとうございました。
トーハツ2馬力・安全快適に使うには予備メンテナンスが大事です!【山口県下関市・Iさん】