ゴムボくらぶです
兵庫県川西市のMさんからホンダ2馬力のメンテナンス依頼を頂きました。
ありがとうございます。
●7/23以前にご入庫いただいていた機になります。
前回の釣行時までは調子良く動いていたのに何故か突然ペラが回らなくなったらしく兵庫県から送って頂きました。
不調箇所以外にも全体的にメンテナンスをということで、おまかせで承っておりますので全体的に見ていきます。
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型式:BAAC(BF2DH)
製造年月:2019年12月
突然ホンダ2馬力のペラがまわらなくなった!【兵庫県川西市・Mさん】
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突然ペラが回らなくなった原因は一体何でしょう。
以前に水没したことがあるらしく、その時は詳しい方に見てもらいエンジン内部のフラッシングやオイル交換及びキャブの清掃などをして使えるようになったので、それから10回以上は普通に使っていたとのことです。
そういった経緯があってからの今回の突然ペラが回らなくなったという状況です。
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エンジンとクラッチケースが塩で固着しておりなかなか外れませんでしたが、エンジンを下ろすと答えがありました。
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クラッチシューがこの通り。
削れまくってます。
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削れたクラッチシュー
水没すると必ずと言って良いほどクラッチケース内部に海水が入ります。
そして、この部分をこのままにしておくとベアリングが錆びてしまい固着します。
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固着したベアリング
アウタークラッチ交換です
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こちらはハウジング側。
ハウジングはアウタークラッチとは別部品になります。
長い時間海水が入ったままになっていたことで腐食して表面がクレーター状になってます。
ハウジングとアウタークラッチ、両方交換すると部品代も嵩みますが。。。
ハウジングは使おうと思えば使えないこともないですが年製も新しいですし、完璧な状態でお返ししたいのでここは厳しい判断で交換しておきます。
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ボルトなどもサビサビなので交換します。
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綺麗に戻りました。
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アウタークラッチとハウジング
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エンジン下ろしたタイミングでタペットのチェックをしておきます。
基準値より広くなってましたので調整。
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各部、ステンレスボルトに交換していきます。
固着し易いボルトなどは把握済みなのでそういったボルトは全てグリスアップします。
こういった分解時しかできないですからね。
地味な作業ですが大事な船外機を末永く使っていく上でボルトのグリアウアップはとても重要です。
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排気管のチェックもやっておきましょう。
塩の付着も無く綺麗な状態でした。
●画像は磨いた後です。
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残念なことにギヤオイルが見事に白濁しておりました。
わりと最近?にギヤオイルを交換したらしいのですが短期間でここまで白濁するということは海水の流入量としては重症ということになります。
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ドライブシャフト側オイルシール
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プロペラシャフト側オイルシール
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交換完了!
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キャブレターの清掃をしておきましょう。
追加の燃料フィルターが取り付けられてます。
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ホンダ2馬力のキャブレターってわりと固着し易いので、そういったことも考えて対策をして組みます。
このキャブレターも価格が上がって高くなりましたね。
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燃料フィルター綺麗な状態でした。
燃料管理バッチリですね!
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ペラも良好に回って絶好調になりました。
交換した部品
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ご利用ありがとうございました。
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