ゴムボくらぶです
熊本県熊本市のNさんからトーハツ2馬力のメンテナンス依頼をいただきました。
ありがとうございます。
トーハツ2馬力で良くある故障のシフトレバーの固着とロープが引けないという症状。
この二つの修理をしようとNさん自身でやってみたらしいのですが、修理が出来ずどうにもならなくなってしまったとのこと。
中にはご自身で修理できる方も居るでしょうが、大半の場合はそうなると思います。
いつもブログでは簡素化して記事を書いてますが、実際固着したやつを外すって簡単じゃないんです。
ご自身ですることで本来交換しなくて良かった部品まで交換しなくてはいけなくなったりしますし、下手に触った状態だと私のやり方と手順が違うため作業が更に大変になっている状態です。
こういったケースは工賃や部品代など通常より費用が掛かりますので、何も触らずに修理に出していただく方が得策です。
*当ゴムボくらぶでは依頼者様との信頼関係を第一に考えており、業務の透明性や入庫時の状態・作業内容の報告を目的として一部を一般公開しております(技術の漏洩防止として公開していない内容も多数ございます)
型式:3BV(MFS2B)
製造年月:31年3月
トーハツ2馬力の修理・簡単に見えるかもしれませんが簡単ではないですョ【熊本県熊本市・Nさん】
シフトレバーの状態
レバー部分が無くなっています。
ガチガチでこの状態はキツイ。。。
エンジンを下ろしたとのことです。
アクセルワイヤーの固定部分が割れてます。
エンジンをひっくり返して置いた時に割れたんでしょう。
こういったところにも気配りが必要です。
エンジンは下ろしたものの、ドライブシャフトが抜けなかったそうです。
抜けないでしょうね。
ドライブシャフト抜きました。
(長年非分解の状態だと重度の固着で抜けないやつもあります。そういった場合はクランクシャフト・ドライブシャフトと交換しないといけなくなりますので、費用的に見て買い換える方が得策かなと思います)
お次はシフトレバーの修理をしましょう。
さてどうやって抜くか?
引き出しを開けろ~w
抜けました
グリスニップルの中は塩で詰まってました。
元々のシフトレバーはOリング2個タイプですが、新たに取り付けるシフトレバーはOリング1個タイプになります。
グリスップ時にはレバーの隙間からグリスがニュルニュルと出てくるようになります。
OKデス
付いていたインペラ
ロアケース復活♪
サーモスタット良好
ケースの中の塩を清掃します
OKです!
キャブレターの清掃
追加の燃料フィルタがー取り付けられていますが、これはあまりおすすめではないです。
これで快適に使ってくださいませ。
ご利用ありがとうございました。
トーハツ2馬力のメンテナンス・ロープが引けません【山口県周南市・Iさん】