ゴムボくらぶです
福岡県京都郡のMさんからホンダ2馬力のメンテナンスのご依頼をいただきました。
ありがとうございます。
*当ゴムボくらぶでは依頼者様との信頼関係を第一に考えており、業務の透明性や入庫時の状態・作業内容の報告を目的として一部を一般公開しております(技術の漏洩防止として公開していない内容も多数ございます)

型式:BZBF(BF2DK2)
製造年月: 2014年08月
ホンダ2馬力・不調の原因はズバリこれです!【福岡県京都郡・Mさん】

ヘッドカバーからエンジンオイルが漏れ出した為、Mさん自身でヘッドカバーを交換したらしいのですが漏れが止まらずとのことです。
アンダーケースがオイルまみれになっています。
エンジンの調子も悪いそうなので、そういったことも踏まえて見ていきましょう。

エンジンが載ったままヘッドカバーを交換されたそうです。

なんとエンジンオイルが500mlも入ってました。
オイルの入れ過ぎは不調になります。
何故こんなにオイルを入れていたのかを聞いてみました。
預かった時にチルト調整が下から3番目になってましたが、そのままの状態でオイル窓半分まで入れたそうです。
エンジンオイルを入れる時は注入量(200~220ml)で管理するか、オイル窓で見る場合はチルト調整を一番下にしておかないといけません。船外機が垂直・水平に立つ状態にして見ます。

各部の作業をしていきましょう。

あれ?
エンジン内部の動きをチェックしているとロッカーアームの動きがおかしい。

オイルが漏れてます。
エンジンオイルを入れ過ぎると圧が掛かり過ぎてオイルシールがダメになります。

カムシャフトが溶けて変形しています。
オイル切れを起こしたことがあるとか。。。
カムシャフトが変形すると当然ながら不調になります。
ホンダ2馬力はカムシャフトがプラスチックなので過度な熱が加わると、こういうことになります。熱ダレなんかも、こういったことになり得ますのでエンジンに優しい操船を心掛けることが大事です。

クラッチケースは塩てんこ盛り状態。

漏れたオイルがクラッチケースに流れ込みベアリングのグリスが流れてしまってます。

ベアリング交換しておきました。

エンジン固定ボルトは3本全ネジステンレス、1本腐食した鉄ボルトでした。
現行のステンレスボルトに交換します。

燃料系を清掃しておきましょう。

燃料フィルターの汚れ。

ギヤオイル白濁無し。
シャーピンは曲がり有りでした。
予備ホルダーにシャーピンが入って無かったのでそちらもシャーピンを入れときました。

アクセルワイヤーが痛んでましたので交換です。
再度挟み込まないようにカバーを取り付けて回避。

ロープ交換

いろいろと悪かったですがバッチリ絶好調になりました♪
ご利用ありがとうございました。
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