こんにちは、ゴムボくらぶ(@gomubo_club)です
福岡県北九州市・Kさんよりホンダ2馬力のメンテナンス依頼を頂きました。
近郊の釣り具屋さんにてホンダ2馬力を購入し、これからオフショアフィッシングを楽しむとのこと。
使用前に安全に使うことが出来るようにメンテナンスをとのご依頼を頂きました。
ステンレスボルト化には、YES 安原エンジンサービス様のオリジナルステンレスネジセットと自社のオリジナルステンレスネジセットを使います。
製造年月:22年4月
型式:BZBF(BF2D6)
ステンレスヘッドカバー交換
各部のネジ類が結構錆びていますね。
エンジン固定ボルトも問題なく外れエンジンを下ろしました。
錆具合は入庫するホンダ2馬力の中では軽傷な方でしょう。
エンジンとクラッチケースが固着しておりなかなか外れなかったのでショックを与えて無事分離。
ベアリングOK
クラッチ関係を点検するとこれといって問題は無いようです。
イグナイターの防錆処理をしてフライホイルとのクリアランスを再調整
サクっとステンレスヘッドカバーに交換。
ヘッドカバーのボルトや遮熱版のボルトはステンレスとなりました。
ホンダ2馬力のステンレス化は変わり映えするので何度やっても気持ちいい。
キャブレターのオーバーホール
エンジンの要
キャブレターのオーバーホールをします。
ガスケット類は全て交換となります。
強力キャブクリーナーで隅々まで綺麗にします。
強力キャブクリーナー
キャブの清掃をする時はスロースクリューも外して内部にキャブクリーナーを噴射しましょう。
このあたりの主要なパーツは強力なキャブクリーナーに浸けてから、エアーガンで穴をガンガン噴きます。
燃料フィルターが結構汚れています。
キャブをバラした時から感じていたのですが、ガソリンから劣化臭がします。
ガソリンが劣化し始めた時、特有の臭いです。
釣り具屋さんが買い取った船外機だろうから過去の経緯が全く分かりませんが、過去ガソリンを入れたままで長期間置いていたことが伺えます。
Kさんが購入後にガソリンを入れてエンジンは掛かったようですが
燃料系を全て点検・清掃をする必要があります。
これは燃料フィルターが入る部分ですが、携行缶からの錆と思われる茶褐色の汚れが付着しています。
燃料タンク内部からはこれだけゴミや錆が出ました。
前オーナーが使っていた携行缶の内部が錆びていたようです。
燃料フィルターだけを清掃してもこの状態だとまた詰まってしまいます。
こんな状態で海に出ると思うと恐ろしい。。。
携行缶内部の状態は外からだと分かりませんから、海では鉄製は使わない方が無難です。
【参考記事】
燃料フィルター・燃料ホース・燃料タンク内部と全て綺麗になりました。
スターターロープ交換
スターターロープもかなり年季が入っているので交換しておきます。
スターターロープを交換する時は、絶対解けたりしないように結び方を考えプライヤーを使ってガチガチに締め込んでいます。
ロープを引っ張ったときに両端に一番負荷がかかりますからね。
着々と組み上げていきます。
その他の作業
タペット調整
シャーピン&割りピン交換(シャーピン少し曲がってました)
各部グリスアップ
エンジンオイル交換
ギヤオイル交換(ガスケット2枚交換)
アノード点検OK
プラグ点検OK
ステンレスに交換したネジ類
ステンレス化で美しい
試運転
【冷間始動】チョークを引いてアクセルはSTART位置にて2回始動
【温間始動】アクセルはSTART位置にて1回始動
【吹け上がり】良好
スロー調整・アイドリング調整
交換した部品
ご利用ありがとうございました。
ホンダ2馬力・真鍮ドレン固着でステンレスドレンへリメイク【福岡県福岡市・Yさん】