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ホンダ2馬力

ホンダ2馬力・ギヤオイル白濁の原因は?【山口県下関市・Nさん】

ゴムボくらぶです

 

山口県下関市のNさんからホンダ2馬力のメンテナンス依頼を頂きました。

ありがとうございます。

 

Nさんは第五海遊丸さんのご友人の方です。

普段はNさん自身でメンテナンスをされているようですが、

「一度ゴムボさんにメンテナンスに出したほうが良い」という第五海遊丸さんに勧めで今回ご入庫頂きました。

ありがとうございます。

 

おまかせ

 

 

では、見ていきましょう!

 

 

型式:BAAC(BF2DH)

製造年月:2018年12月

 

ホンダ2馬力のメンテナンス

2018年製とまだ新しいですが、出航回数が多いとのことでそれなりに錆が出ています。

このあたりのネジは組付け時にはステンボルトで組み上げます。

 

インナーカウルの内部も結構錆びてきてますね。

 

このあたりのパーツは不調の要因となりますので、しっかりとメンテナンスしておきます。

 

ホンダ2馬力はイグナイターが錆びやすいので定期的にメンテナンスをしてやらないといけません。

 

錆を落として綺麗になりました。

 

防錆処理をします。

塗ったばかりの状態ですが、取付け前はちゃんとアースが通るようにします!

 

こうゆうところや

こうゆうところも不調を起こす要因となりますのでしっかりと処理しておきます。

 

この年製になると最初からステンレスヘッドカバーになっていますが遮熱版のネジなどは鉄で錆びやすいのでステンレスに交換しておきます。

 

クラッチ関係などに不具合がないかチェック

 

エンジンオイルのドレンから少しオイル漏れがありました。

Oリングが劣化していますので交換です。

 

お次はキャブレター

 

チャンバー自体はまだ大丈夫なのですがドレンが真鍮製なのでなめ易く、締めたり緩めたりを繰り返しているとこのような状態になります。

ステンのドレンに交換するにはチャンバーごと交換しないといけませんが、ここは割り切ってチャンバー交換します。

 

強力キャブクリーナーヤマルーブで細部までクリーンにしておきます。

 

燃料フィルターを清掃する際に、こういった部分も汚れていますので見落とさないように清掃します。

 

排気管の塩少々

 

ピカピカ!

 

ギヤオイル、見事に白濁しておりました。

 

どこから混入した?

ドライブ側、プロペラ側とオイルシールを見てみましたがこれといって問題はないようです。

ドレンの締め付けが少し甘かったので恐らくドレンからの混入ではないかと思います。

とはいえ、これはあくまで予測であり断定はできません。

 

ギヤオイルのボルトは大きなマインスネジになっていますが、一般的なサイズのドライバーで力いっぱい締めてもしっかりと締めきれておらず緩いです。

ギヤオイル交換に良いドライバーが下記の記事に紹介していますので是非参考にしてみてください。

船外機のギヤオイル交換・ネジ・ドレンボルトが緩まないのはこれで解決!

 

確実に解決するためにオイルシール交換します。

 

プロペラシャフト側のオイルシール交換

 

ドライブシャフト側のオイルシール交換

 

船外機のオイルシール外周には液体ガスケットを塗った方が安心です。

オイルシールの外周に塗る液体ガスケット

 

内側にはシリコングリースを

 

その他の作業

ホンダ2馬力は首の部分がこのように首の部分黒く汚れている個体が多いです。

 

原因はマリンスプレーの掛け過ぎで中のグリスが液状化してしまうことです。

マリンスプレーを掛けておくと錆びにくいのは確かですが適量が良いと思います。

 

シャーピン重度の曲がりでした。

S字状に曲がっています。

ここまで曲がると抜くのも一苦労で、これを海上で抜くのはまず難しいと思います。

ちなみにペラを当てた痕跡はありませんでした。

特にホンダ2馬力はシャーピンが細めなのでペラを当ててなくとも定期的なチェック・交換は必須です。

 

●エンジンオイル交換

●ギヤオイル交換

●プラグ交換

 

 

試運転

【冷間始動】チョークを引いてアクセルはSTART位置にて2~3回で始動

【温間始動】1回で始動

【吹け上がり】良好

 

交換した部品

ご利用ありがとうございました。

 

ゴムボくらぶが使ってる船外機メンテナンスの必須アイテムのご紹介!

 

●おすすめの耐水グリース

一般的な耐水グリースより粘度が高く持ちが良いです。

 

●80g用のグリースガン

エンジン下の首周りなど、グリースニップルからの注油に使用します。

ジャバラの状態で入れて使えるので綺麗に使えて便利です。

上記の80gグリースで使えるのでグリースガンとセットで持っておくと便利です。

 

●液体ガスケット

自己メンテナンスをする人には必須アイテムである液体ガスケット。

乾くのに1日程度掛かりますが硬化後の密着力が強く1215がお勧めです。

オイルシールの外周塗布にも使えます。

 

●シリコングリース

ゴム製品には攻撃性が低いシリコングリースを使うのが基本です。

オイルシールの内側やOリングなどゴム製品に塗布して使います。

 

●言わずと知れたマリンスプレーの定番です!

CRE 6-66

釣行後は錆び易い箇所にシュッっと

 

●キャブレタークリーナー

キャブクリーナーは安物が洗浄能力が低くてダメです!

私が使ってみておすすめするのはYAMAHAのヤマルーブです。

洗浄効果は勿論高く、汚れで変色したジェット類など浸け置きしておくだけで綺麗な金色に戻ります。

 

●パーツクリーナー

キャブクリーナーで洗浄したあとはパーツクリーナーでキャブクリーナーを洗い流してください。

キャブクリーナーで洗浄したのみだとべたつきますので。

 

●ピンポンチ

抜けにくいシャーピンを外す時にピンポンチがあると作業がスムーズにいきます。

釣行時の携行アイテムとして小型ハンマーとピンポンチがあれば便利ですよ!

 

●小型ハンマー

小型のハンマーですがヘッドの重さがそこそこあるので打撃力も強くコンパクトでなかなか良いですよ。

 

●ギヤオイルの交換におすすめなドライバー。

軸が四角形なのがポイント!

スパナをかけて緩めたり締めたりできます。

スパナをかけると固かったネジが嘘のように回ります。

 

●ギヤオイル交換アイテム

1Lのペットボトルに取り付けて使用します。

ホースの先端に付属のアダプター(M8×1.25)を取り付けることで、ホンダ・トーハツ・マーキュリー・スズキなど、ほぼ全メーカーのドレンボルトに適合します。

チューブタイプと比べるとドレンを閉める時に落ち着いて作業ができるのでおすすめです!

 

 

今後もおすすめアイテムがあれば追記していきます!

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