ゴムボくらぶです。
山口県宇部市のMさんからスズキ2馬力のメンテナンスのご依頼をいただきました。
ありがとうございます。
*当ゴムボくらぶでは依頼者様との信頼関係を第一に考えており、業務の透明性や入庫時の状態・作業内容の報告を目的として一部を一般公開しております(技術の漏洩防止として公開していない内容も多数ございます)

型式:00202F(DF2)
製造年月: 平成25年08月
スズキ2馬力・高回転でギヤが抜けたようになる原因は!?【山口県宇部市・Mさん】

高回転時にギヤが抜けたようになる症状があるとのこと。
その他おまかせコースです。

まず違和感を感じたのがここ。
イグナイターのクリアランスがだいぶ広くなっています。
これでエンジンが掛かっていたのだろうか?
前回メンテナンスに入れて頂いた時に私がキッチリ合わせていますのでその後にクリアランスが狂っているという状況です。
Mさんご自身でキャブレターの清掃をしたとお聞きしていますので、恐らくキャブレターを外す際にアクセルワイヤーのステーが付いている側を緩めてクリアランスが狂ってしまったのだろうと思います。イグナイターはクリアランスを合わせている大事な部分なのでキャブレターを清掃する時も取り付けは緩めない方が良いです。

キャブレターの清掃をしましょう。
DF2はメインジェットが入っている所のネジ山がダメになりやすいのでキッチリチェックをします。

燃料フィルター綺麗な感じです。

サーモスタットまわりの点検&メンテナンス。

エンジンアノードを外したところ。
立派な塩が形成されています。
DF2はエンジンアノードの消耗・交換頻度が結構高いですがモノの割にお値段が高いです。
似たようなエンジンアノードのヤマハはかなりリーズナブルな価格設定ですョ。

水路の流通を確認し綺麗になりました。

前回の交換から2年経つのでインペラは交換しておきましょう。

ギヤオイル白濁無し。
真っ黒でした。

プロップナットを緩めようとしたらプロペラシャフトが固定されません。
あ~、ペラのブッシュが滑っている状況です。


アウトです。
高回転でギヤが抜けるようになるのはこれが原因です。

ブッシュが滑っている状態。

こちら新品のペラです。

アイドリング回転数を合わせて絶好調になりました。
では、ご利用ありがとうございました。