こんにちは、ゴムボくらぶ(@gomubo_club)です
福岡県福岡市・Eさんよりホンダ2馬力の修理依頼を頂きました。
製造年月:2014年12月
型式:BZBF(BF2DK2)
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オイル漏れの箇所を確認する
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オイルが漏れている箇所をまずは確認してみます。
トップカウルに貼ってある2のステッカーの下あたりにエンジンオイルが垂れてきているので、これはヘッドカバーが錆びてオイルが漏れてしまっています。
エンジンを下ろします
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各ネジ類、かなり錆が進行していますね。
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さて次は一番気になるエンジンの固定ボルトです。
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あちゃ~!
腐食部分をボロっと落とすと10mmのソケットでは完全に滑ってます。
9mmのソケットを叩き込んでまわそうとするもダメ。
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こうなるともうドリルで頭を削るしかありません。
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1本だけは何とかソケットで外れたんですが、3本はこの通り。
最後まで頭を削ってしまっても良いのですが、今回はある程度削ってからポンチで回すという方法で無事取り外し成功。
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さて問題のヘッドカバーですが、穴が開いて漏れてますね。
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遮熱版のネジもステンレスに交換しますが、頭が腐食してしまってます。
8mmと小さいネジで簡単にはいきませんが、何とかしなければなりません。
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このように錆の進行が進んでおりますが、依頼主のEさんはまだまだ長く使っていきたいとのお気持ちで悪い部分は交換してバッチリ仕上げて欲しいとのこと。
安心して付末永く使っていただけるよう、しっかりメンテさせていただきます。
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私が気になったのはここ。
エンジンオイルの量を見る窓ですがなんと中に錆があります。
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これ、クランクシャフト等エンジン内部の構成部品の錆ではなく
ヘッドカバー内側の錆がエンジン内部に落ちてしまっている状況です。
幸いにもオイル交換時に窓の部分に流れ着き、錆はこの部分に溜まっているだけのようです。
ホンダ2馬力のカムギヤやアイドルギヤはプラスチック製なので、錆が逆流してギヤに噛むと簡単にギヤが割れてしまいます。
エンジン内部を洗浄しこの窓部分のパーツは交換することにします。
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イグナイターの錆もトラブルが出る寸前といった感じです。
これは、錆を落として電極面を整地して防錆処理をすればOKです。
交換すべき部品と現物整備で良い部品は臨機応変に判断します。
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プラグは当然交換です。
クラッチケースに錆が
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クラッチケース内に錆が出てましたので、ベアリング単体での回転をチェックするためにドライブシャフトを抜きます。
スプラインが固着しており抜くのに難儀しましたが何とか抜けました。
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ベアリング単体で点検してみると、これといって問題は無く錆はベアリングからではないようです。
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これ、クラッチシューを固定しているボルトなのですが摩耗して段付きになっています。
錆の原因はこれです。
この部分には負荷が掛かりますので使用頻度に伴いだんだん摩耗してきます。
摩耗が大きくなるとクラッチシュー固定部分の遊びが大きくなります。
ボルト交換です。
キャブレターの状態
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オーバーホールして内部を清掃します。
チャンバーの錆もどんどん進行していくのでこの機会に交換しておきます。
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燃料フィルターはゴミ少々といった感じですね。
清掃して組付けです。
スターターロープの状態
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ロープの一部が傷んでヤバい状態です。
切れる前で良かったです。
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リコイル出口のリングが錆びてしまっています。
以前はこのようにリングが錆びてしまうとリコイルASSYで交換するしかなかったのですが、
今はリングだけを注文することができるようになりました。
ロープとリングを交換します。
後編はコチラです↓
【後編】過去最強クラスの錆・ホンダ2馬力を徹底リメイクする!【福岡県福岡市・Eさん】