こんにちは、ゴムボくらぶ(@gomubo_club)です
山口県防府市・Kさんより ホンダ2馬力の定期メンテナンス依頼を頂きました。
製造年月:2018年9月
型式:BAAC(BF2DH)
では、見ていきましょう
ホンダ2馬力(BF2DH)定期メンテナンス
2018年製になると今まで最も錆び易かったネジ類がだいぶ改善され、標準でステンレス化されています。
とはいえ、錆び易いネジ全部がステンレス化されているわけではありません。
せっかくの新しい船外機、錆が出ると気分的にもよろしくないです。
今回はその他の錆び易いネジもステンレス化して欲しいとのご依頼を受けていますので適所のステンレス化をしていきます。
年製が新しいのでさすがに綺麗です。
エンジンをおろしていきます。
この年製は標準でステンレスヘッドカバーとなります。
ヘッドカバーの取り付けボルトもステンレスですので交換する必要はありません。
ちなみにどの部分のボルトが正規でステンレスに変更されているかは年製によって変わってきます。
ヘッドカバーのボルトをステンレスにしたのなら遮熱版のボルトもステンレスにしてほしいものですが、残念ながら遮熱版のボルトは鉄です。
ここはかなり錆び易いのでステンレス化しておきます。
錆びるだけならまだよいのですが腐食までいきますから。。。
クラッチOK!
良好です。
ベアリングも問題なし。
グリスアップしならが組んでいきます。
海で使う船外機は定期的にネジを外すということが重要でネジ山の固着防止となります。
何年もバラしていない船外機は塩嚙みやアルミ自体の腐食で粉が噴き固着していることも少なくありません。
定期的にバラしてグリスアップをするのは船外機を末永く使う上で得策となります。
アノードのネジなんかも固着し易い箇所の一つです。
ロアケースも抜いて不具合がないかを確認しておきます。
スプラインもグリスアップ
ロアケースの取り付けボルトも塩嚙みしやすく、ここが折れてしまったら悲惨なことになりますので今のうちにグリスアップしておきます。
プラカバーの中にある穴
穴が塞がってしまわないように塩を清掃しておきます。
キャブレターの清掃
キャブレター内部はけっこう綺麗でしたが一通り清掃しておきます。
スロースクリューも外して細かな経路もキッチリ清掃
燃料ホースがささるこの金属部分は錆びやすいので強力耐水グリスを塗っておきます。
ホンダ2馬力はこの他にも錆びやすい箇所がいくつかありますので、そういった部分をグリスアップしながら組み立てていきます。
燃料フィルターは綺麗でしたが清掃しておきます。
その他の作業
シャーピンは曲がってませんでしたので点検のみとしました。
プラグもまだ交換する必要はありませんので磨いておきました。
プラグの状態をみた感じ恐らくハイオクを入れているのではないかなと思います。
イグナイターの電極面に錆はなく問題ありませんでした。
こういった部分もホンダの錆びやすい箇所の一つですのでグリスアップしておきます。
ホンダはアクセルワイヤーのこの部分が使っているうちに擦れて外皮が痛みますのでカバーをつけて保護しておきます。
エンジンオイル交換
ギヤオイル交換
試運転
【冷間運転】チョークを引いてアクセルはSTART位置にて2回始動
【温間始動】アイドリング位置にて1回始動
【吹け上がり】良好
スロー調整・アイドリング調整
交換した部品
ご利用ありがとうございました
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