ゴムボくらぶです。
福岡県福岡市のAさんからシープロ9.8馬力のメンテナンス依頼をいただきました。
ありがとうございます。
*当ゴムボくらぶでは依頼者様との信頼関係を第一に考えており、業務の透明性や入庫時の状態・作業内容の報告を目的として一部を一般公開しております(技術の漏洩防止として公開していない内容も多数ございます)
型式:3K9
製造年月:平成31年3月
シープロ9.8馬力・長持ちさせる肝は定期的な水路清掃です【福岡県福岡市・Aさん】
Aさんのシープロ9.8は約2年前に当店でサーモスタットの点検をしておりますので、ヘッドボルトの固着はありません。
シープロ9.8は軽くて速くて素晴らしく魅力的な機種ですが塩害を受け易い機種でもあり、長年塩清掃せずに使い続けると確実に朽ち果てます。
これを極力防いで長持ちさせるには定期的に塩を取り除いてあげることです。
釣行頻度によってベストなスパンは違いますが2~4年に1回ぐらいの感じでやった方が良いです。
今回、機体の状態を見たうえで塩清掃を行うことにしました。
腐食し易いところはだいたい決まってて水路腐食が末期になるとシリンダーブロックが割れて冷却水がカウル内に漏れます。
塩の蓄積です。
そんなに詰まってないように見るかもしれませんがこのぐらいの時に除去しておくのが大事で、完全に詰まってしまっている状態になると既に手遅れで塩の下のアルミはボロボロに腐っています。
サーモスタット周辺には塩が溜まりやすいです。
ドライブシャフトハウジングも塩が蓄積されやすい箇所で最終的に穴が開いたり割れたりします。
船外機の健康状態を管理する上でこういった塩清掃やグリスアップは非常に効果的で使いっぱなしのノーメンテは最も寿命を短くします。
こうやって塩をとってやることで寿命が延びます。
ヘッドボルトに錆は出てないです。
サーモスタットは良好な状態なので交換する必要はありません。
良い状態になりました。
プラグはご持参いただいてますので交換します。
インペラは2年前に交換してます。
あまり使ってないので交換しなくて良いかも?と言われてましたが
次にご入庫いただくのが2年後とするならば4年経つということになります。
現状は大丈夫ではありますがここは先を見て交換することにします。
前回、ギヤオイルが白濁しててこのOリングからの流入だと判断しましたがビンゴでした。
ギヤオイルに白濁はありません。
これでまたバリバリ冷却水を吸い上げてください。
アノードの効果も受け持つトリムタブ
真っ白になってます。
OK!
キャブレターの清掃も忘れてませんよ~
最後はキャブ調整&増し締めにて完了デス。
ご利用ありがとうございました。
シープロ9.8馬力・ヘッドボルト11本全固着!!さて外せるか!?【兵庫県丹波篠山市・Sさん】