ゴムボくらぶです
佐賀県唐津市のHさんからホンダ2馬力のメンテナンス依頼を頂きました。
ありがとうございます。
エンジンの掛かりが悪かったため、他店でメンテナンスをしたそうです。
なんでも、その工場でエンジンを掛けると掛かるものの、自宅に持ち帰って掛けると掛からないとのこと。
エンジンの掛け方の問題なのか?
何か不調の原因があるのか?
これは見てみないと何とも言えないのでご入庫されました。
その他もおまかせコースです。
型式:BZBF(BF2D6)
製造年月:19年2月
ホンダ2馬力・エンジンが掛からない原因は何?【佐賀県唐津市・Hさん】
工場では掛かるが自宅に持ち帰ると掛からない。。。
この状況、「掛け方に問題がある」というのが第一印象です。
お持ち込み前にメールにてホンダ2馬力の始動方法をお伝えしましたが、どうも始動方法に問題はないようです。
まず、状況確認としてガソリンを入れてエンジンを始動してみると。。。
1発始動!
やはり掛け方に問題があったんだと思いました。
とはいえ、Hさんは始動方法は間違ってはいない様子。
では一体何が原因!?
考えられるのは入れているガソリンの量が少ないということ。
2馬力船外機は燃料ポンプが付いていなく上部タンクからの自然落下方式です。
燃料タンクの下部から出た燃料ホースはキャブレターに繋がるのに上りの角度になります。
なので、ある程度ガソリンの量が入ってないとキャブレターまでガソリンを押し上げることができません。
恐らくHさんは燃料タンクに入れていたガソリンの量が少なかったためキャブレターまでガソリンが届かずにエンジンが掛からなかったのだと思います。
少しエンジンを掛けてみるだけと少量のガソリンを入れて試すのはダメです!
掛かりません。
最低でも500cc入れてください。
エンジンの故障ではなかったので、その他やっておいた方が良いメンテナンスを行っていきます。
19年製とは思えないぐらい使用歴が少ない良好な状態です。
今のうちにステンレスヘッドカバーに交換しておきましょう。
これでヘッドカバーが錆から守られます。
この指さすところはホンダ2馬力の鬼門ボルトです。
DH以前の型は非常に固着し易いボルトです。
ロアケースを外そうとここのボルトを回したら、
アレ?緩い!と思ったら嫌な感触が。。。
ハイ、折れましたorz
一番折れたらやっかいなボルトです。
てか、このボルト明らかに感触がおかしかったです。
うちに入る前にメンテナンスに入れた他店さん、ロアケース外そうとして折れる手前でヤバイと思ってやめましたね。
これだけはマジやめて欲しいです。
ボルトが捻じれる前に判断してください!
幸いにも折れボルトは抜けましたが作業工程に伴いオイルシールも交換になります。
ドライブシャフト側・プロペラシャフト側共にオイルシール交換しました。
排気管の状態も良いです。
その他、やっておいた方が良いメンテナンスは全てしておきました。
エンジン快調です!
その他の作業
●エンジンオイル交換
●ギヤオイル交換
交換した部品
ご利用ありがとうございました。