ゴムボくらぶです。
兵庫県神戸市のOさんからシープロ9.8馬力のメンテナンスのご依頼をいただきました。
ありがとうございます。
*当ゴムボくらぶでは依頼者様との信頼関係を第一に考えており、業務の透明性や入庫時の状態・作業内容の報告を目的として一部を一般公開しております(技術の漏洩防止として公開していない内容も多数ございます)
型式:3K9
製造年月:平成13年6月
シープロ9.8馬力・フルオーバーホールで完璧に【兵庫県神戸市・Oさん】
中古ボートとセットで購入したとのことです。
平成13年製と古いため何とか安心して使える状態にしたいとのことでご依頼頂きました。
年製が古くても仕上げればバッチリ安心して長く使っていける状態になります。
この型で最も重要視するべき部分はシリンダーブロックの塩害腐食です。
酷いケースになるとシリンダ―ブロック、アンダーケース、ドライブシャフトハウジングと高額パーツ3点が再使用不可といった場合もあり、この3点でパーツ代は約8万円ほどです。
オクやフリマサイトで中の状態が分からない現状品の購入は博打になりますので十分注意しましょう。
さてバラしていきましょう。
過去にヘッドボルトを開けたような形跡があります。
もしかして固着してないかも?
と淡い期待をしてみる。
甘くはありませんでした。
何とか緩んだヘッドボルト8本。
錆び錆びで危うい状態ですが、平成13年製でこれだけ外れれば良い方です。
やはりかなり昔にヘッドカバー開けているかも?
残った固着ボルトを外しましょう。
固着ボルトは力業で回せば回りますが、それが緩んでいるのか?捻じれているのか?
を感じ取るスキルが必要であり、曖昧な感触で緩めてたらだいたい折れます。
一番大事な水路の状態はどうか!?
お!大丈夫です!
これは清掃すればOKです。
シリンダー側水路も良好です。
エンジン下部が大丈夫だったらだいたいこちらも大丈夫。
サーモスタットの状態。
やっぱり過去にヘッドを開けたか開けようとした形跡があります。
サーモスタットケースの合わせ面が傷だらけになっており変形しています。
ヘッドカバーを開ける為にマイナスドライバーを入れてこねくり回したのでしょう。
これは絶対にしたらダメです!
それなりのスキルがある業者さんならこういった事はしたらダメだと分かりますが。
変形している部分を修正しましょう。
修正完了。当たり面がフラットになりました。
前オーナーさんが自己メンテでしたのかもしれません。安易に考えてしていると愛機がボロボロになってしまいますョ。
クランクベアリングの状態が良くなかったので交換しました。
電気系の古いグリスを除去して再グリスアップします。
今後はサーモスタット管理が安泰です。
綺麗になったでしょ。
お次はロアケースのオーバーホールをしていきますが、シフトロッドの連結部分が固着しています。
シープロアルアル事例です。
組付ける時は勿論グリスアップしておきます。
ギヤオイルドロドロ。
塩抜き用のボルトが固着してましたので解除しておきます。
消耗パーツは全交換。
うむ、いい感じ♪
キャブはどれだけ清掃しても調子が出なかったので新品交換しました。
燃料フィルター&ホース交換。
左側:新品のホース
右側:経年劣化したホース
これだけ広がっています。
ロープ&金物交換。
この金物は構造上アノードの効果が伝わらないので錆びるんですよね。
錆びたら交換。
アクセルワイヤー交換。
プライマリーホース交換。
(シープロ純正のホースは経年劣化でコーティングが剥がれて詰まるので使いません)
フルオーバーホールで各機関は新品に近い状態になりました。
これで安心して海に出て下さいませ♪
ご利用ありがとうございました。

