ゴムボくらぶです。
京都府京都市のNさんからトーハツ2馬力のメンテナンスのご依頼をいただきました。
ありがとうございます。
*当ゴムボくらぶでは依頼者様との信頼関係を第一に考えており、業務の透明性や入庫時の状態・作業内容の報告を目的として一部を一般公開しております(技術の漏洩防止として公開していない内容も多数ございます)
型式:3BV(MFS2A)
製造年月:平成20年1月
トーハツ2馬力・驚愕の組み立て不良が見つかりました!【京都府京都市・Nさん】
3年ほど前に他店にてメンテナンスをして以来、年に2~3回程度しか使っていないとのことです。
シフトレバー固着の初期症状が出ています。
このぐらいの年製の物は固着末期になると何をやっても抜けなくなるケースがありますので手遅れになる前にオーバーホールしておくことにします。
A型はハウジングの形状が良くなく固着し易い為、加工して形状を変更することにします。(シフトレバーまわり)
B型後期~C型は形状が変更されています。
エンジン下部の状態。
オーリングがボロボロになっておりポロっと落ちました。
ハウジング形状変更完了。
その他の固着対策も施していますので、今後固着することはほぼほぼ無いでしょう。
サーモスタットのチェック&清掃。
塩は年数が経過すると画像のように黄色になっていきます。
動作OKです。
綺麗になりました。
3年前に行ったというメンテナンスではサーモスタットは開けて無いようですね。
こちらクランクケースヘッドのオイルシールを組んだところですが、何故かオイルシールが2つとも付いてませんでした。
なんで??
オイルシールが付いてないと露出している部分のクランクシャフトは錆びる訳で、状態を見る限り長年付いていなかったようでした。
ドライブシャフトのスプラインが固着してなくて良かったです。
OKです。
インペラ交換。
羽根があちこち向いてます。
ドライブシャフトのアップですが、
ん??
これちょっとおかしいぞ。
これだけガタがあり下がります。
これはおかしい。
分解してみましょう。
あれ??
スペーサーが入って無い!
ガタの原因はこれだ。
スペーサーを注文しました。
通常はこのようにスペーサーが入っています。
何故スペーサーが必要か?
縦軸のギヤと横軸のギヤが嚙み合うことでプロペラに動力が伝わる構造になっています。
ギヤが噛み合う部分には適度な隙間が必要でこの隙間を保持するためにスペーサーが入っています。
ギヤが噛み込み過ぎたら最悪ロックしてしまう為、スペーサー無しの状態は非常に危険です。
3年前のメンテナンスの時にインペラボルトが折れたのでしょうね、お店の方からロアケースの交換が必要だと言われ交換したそうなので組み立て不良ということになります。
こんな大きなパーツを終始気づかずに組み終えるとは私には理解不能。
海難事故にならなかったのが不幸中の幸いです。
ベアリングの位置もズレていたので再調整をして組み直しました。
これで正常な状態になりましたので安心です。
たまにしか使っていなかったようなのでキャブの中はガソリンが劣化して結構汚れています。
フロートバルブもこの通り。
このような状態になると動きが悪くなりオーバーフローの要因となります。
しっかり清掃します。
キャブ取付け部分の金属カラーが一つ付いていませんでした。
金属カラーが入ってないと二次エアー吸い込みの原因になります。
取り付けておきます。
Nさんご自身でもキャブ清掃をするので、これはご自身が無くしたのだろうと言っておられました。
グリスニップル取付けました。
バッチリです。
ご利用ありがとうございました。
海上で走行中に停止したトーハツ2馬力、原因は一体!?【福岡県行橋市・Tさん】

