ゴムボくらぶです
広島県広島市のMさんからトーハツ2馬力のメンテナンス依頼をいただきました。
購入時の箱にて送って頂いております。
購入から3年経過したのでオーバーホールを、、ということでご依頼頂きました。
調子が良くても定期的にメンテナンスすることでかなりの海上トラブルを回避できます。
安心してミニボート釣りを楽しめるよう今回もバッチリメンテナンスさせて頂いただきマッス!

製造年月:30年2月
型式:3BV(MFS2B)
では、見ていきましょう!
トーハツ2馬力・インペラ交換

年製的にまだ新しいので、錆も無く綺麗ですね。

まずはインペラを交換していきましょう。
ロアケースを外してビックリしたのですが、かなり塩害が少なく綺麗です。

そしてインペラボルトは塩嚙みはしているものの、固着していることもなくすんなりと緩みました。
これはビックリです!
どういったやり方で塩抜きをしているのかをお聞きしてみたところ、フラッシングアタッチメントとバケツの両方で塩抜きをしているとのことでした。

ポンプケース内部はだいたい結晶が付着しているものですがほぼありません。

ネジ山掃除はしっかりとやってから塩害固着防止施工を致します。

古いインペラとOリングです。
新しいOリングにはラバーグリスを塗って滑りを良くしておきます。
シフトレバーのオーバーホール

エンジンを下ろしたところ。
エンジン内部の水路も非常に綺麗で良好な状態です。

現状、動きが固いといった症状はありませんでしたが、分解してみると内側のOリングにはやや塩が溜まっています。
グリスアップしていてもどうしてもOリング周辺にはジワジワと塩が溜まっていきますので、今回のように症状が出る前に定期的に分解整備するのが最も理想的なメンテナンスです。


Oリングを外すと塩が分かりやすいです。

グリスニップルを外して中の通路を清掃しておきます。

通路内のグリス

この部分にも塩が溜まります。

Oリングは交換
超耐水グリスを溢れるぐらいに塗って組みます。


さてエンジン側のメンテナンスもやっておきましょう

クランクケースヘッドのメンテナンス


タペットのクリアランスは規定値内で問題ありませんでした。

サーモスタット点検OK!

ケース内部の塩も少ないですね。
掃除して組みます。


インペラからの水をくみ上げるウォーターパイプも亀裂などが無いかをしっかりとチェックします。

OK!
グロメット交換

キャブレターの清掃をしておきます。


内部に汚れが溜まっているということはありませんでしたが、目視では確認できない内部の経路もありますので各経路の流通を確認しつつ正確な清掃します。

燃料フィルターもほぼ汚れは溜まっていませんでした。
しっかりとした燃料管理をしているのだろうと予測します。
その他の作業


●アノードが粉吹いていたのでゴシゴシやっときました。

●シャーピンは微妙~にですが、、、
曲がっているようにも見えたので交換しておきました。
●各部グリスアップ
●ギヤオイル交換
●イグナイター調整

試運転

【冷間始動】チョークを引いてSTART位置にて2回で始動
【温間始動】RESTART位置にて1回で始動
【吹け上がり】良好
【検水】良好
交換した部品

ご利用ありがとうございました。
トーハツ2馬力のスターターロープが動きません!【福岡県北九州市・Uさん】