アクセスカウンター
  • 1660214総アクセス数:
  • 814今日のアクセス数:
  • 1221昨日のアクセス数:
  • 4現在オンライン中の人数:
カテゴリー
船外機メンテナンスの依頼はコチラから
トーハツ/マーキュリー2馬力(4st)

トーハツ2馬力のスターターロープが動きません!【福岡県北九州市・Uさん】

ゴムボくらぶです

 

福岡県北九州市のUさんからトーハツ2馬力のスターターロープが引けなくなったということで修理依頼をいただきました。

修理箇所以外にも全体的にメンテナンスしていきます。

 

おまかせメンテナンス

 

 

 

 

製造年月:26年10月

型式:3BV(MFS2B)

 

では見ていきましょう。

 

トーハツ2馬力メンテナンス

スターターロープ、全く引くことができません。

これからバラバラにするわけですが、この状態になるとロアケースは抜けないうえにエンジンも外れません。

数々の難関が待ち受けています。

 

この状態でどうやってバラすか?

過去、いろんなことを試してスキルアップしてきました。

 

スキルは財産!

 

いかに傷を付けずに修理をするか?

ということを私は考えます。

大切な船外機がガチャガチャの傷だらけになって残念な仕上がりしまったら悲しいですからね!

 

仕組みを理解し適切な道具を使って適切な作業をすることで目立つような傷を入れることなく外すことができます。

 

この機会にインペラも交換しておきます。

 

 

折れそうでヤバイボルトばかりでしたが何とか折らずに無事外すことができました。

よかった~

 

こんなに塩は詰まっとります。

 

次回交換時まで手放しで塩嚙み固着の心配をしなくて良いよう塩嚙み防止施工を行いました。

 

インペラボルトは折れなかったものの、クランクケースヘッドのボルトが、、、

折れました。

 

折れてしまったものはベストを尽くして何とかします!

 

きっちりメンテナンスしておきましょう。

 

オイルシール交換

オイルシールにはラバーグリスを塗っておきます。

この部分に使うグリスは耐熱温度がキモです。

 

エンジン下ろしている時にできるメンテナンスをやっておきます。

 

サーモスタットの点検

 

ゴム部分の状態がよくありませんのでサーモスタットは交換しましょう。

 

全体的に水路の塩が多いです。

Uさんに塩抜きの時間を伺ってみたところ、キャブに残ったガソリン分だけ塩抜きをしているとのことでした。

ちょっと塩抜き不十分な印象です。

一番理想の塩抜きはアイドリング状態ではなく少しアクセルを開けて回転数を上げます。

そしてエンジンの温度を上げてサーモスタットを開かせて塩抜きをします。

その際、放置はダメでバケツの温度をちゃんと管理しつつ塩抜きを行います。

温度がぬるい程度になっていればサーモスタットは開いており理想です。

ここで気をつけないといけないのは熱い状態にまではしてはいけないということ。

オーバーヒートする可能性がありますからね。

夏と冬ではバケツの温度が上がるまでの時間が違い水温をちょくちょくチェックしながらのとなるので、現実的にはなかなか難しいと思いますがこういっ塩抜きが理想です。

 

エンジンを下ろしたタイミングでシフトレバーのオーバーホールをしておきます。

 

塩が入ってます。

 

グリスっ気はほぼありません。

 

グリスニップルが無い年製なのでグリスニップルを追加加工してから組み上げます。

 

その他の作業

●アノード交換

アノードの固着はわりと多くこのトーハツも固着していました。

アノードは表面が白くなっていたらワイヤーブラシで磨いて綺麗にしておきましょう。

定期的に外すことでアノード・取り付けボルト共に固着防止の効果もあります。

 

アノードのネジ山は塩嚙みしていたらタップで再生しておきます。

 

ロアケースの固定ボルトも錆が酷かったので交換しました。

 

●キャブレターの清掃。

何故かスローのゴムキャップがついていませんでした。

このゴムキャップがないとかぶり気味となり、すこぶる調子が悪くなります。

もちろん取り付けておきました。

 

燃料フィルタもゴミが溜まっていますので清掃です。

●タペット調整

●イグナイター調整

●エンジンオイル交換

●ギヤオイル交換

 

試運転

【冷間始動】チョークを引いて3回で始動

【温間始動】1回で始動

【吹け上がり】良好

【検水】良好

 

交換した部品

ご利用ありがとうございました。

 

トーハツ2馬力メンテナンス【福岡県北九州市・Yさん】

ゴムボくらぶが使ってる船外機メンテナンスの必須アイテムのご紹介!

 

●おすすめの耐水グリース

一般的な耐水グリースより粘度が高く持ちが良いです。

 

●80g用のグリースガン

エンジン下の首周りなど、グリースニップルからの注油に使用します。

ジャバラの状態で入れて使えるので綺麗に使えて便利です。

上記の80gグリースで使えるのでグリースガンとセットで持っておくと便利です。

 

●液体ガスケット

自己メンテナンスをする人には必須アイテムである液体ガスケット。

乾くのに1日程度掛かりますが硬化後の密着力が強く1215がお勧めです。

オイルシールの外周塗布にも使えます。

 

●シリコングリース

ゴム製品には攻撃性が低いシリコングリースを使うのが基本です。

オイルシールの内側やOリングなどゴム製品に塗布して使います。

 

●言わずと知れたマリンスプレーの定番です!

CRE 6-66

釣行後は錆び易い箇所にシュッっと

 

●キャブレタークリーナー

キャブクリーナーは安物が洗浄能力が低くてダメです!

私が使ってみておすすめするのはYAMAHAのヤマルーブです。

洗浄効果は勿論高く、汚れで変色したジェット類など浸け置きしておくだけで綺麗な金色に戻ります。

 

●パーツクリーナー

キャブクリーナーで洗浄したあとはパーツクリーナーでキャブクリーナーを洗い流してください。

キャブクリーナーで洗浄したのみだとべたつきますので。

 

●ピンポンチ

抜けにくいシャーピンを外す時にピンポンチがあると作業がスムーズにいきます。

釣行時の携行アイテムとして小型ハンマーとピンポンチがあれば便利ですよ!

 

●小型ハンマー

小型のハンマーですがヘッドの重さがそこそこあるので打撃力も強くコンパクトでなかなか良いですよ。

 

●ギヤオイルの交換におすすめなドライバー。

軸が四角形なのがポイント!

スパナをかけて緩めたり締めたりできます。

スパナをかけると固かったネジが嘘のように回ります。

 

●ギヤオイル交換アイテム

1Lのペットボトルに取り付けて使用します。

ホースの先端に付属のアダプター(M8×1.25)を取り付けることで、ホンダ・トーハツ・マーキュリー・スズキなど、ほぼ全メーカーのドレンボルトに適合します。

チューブタイプと比べるとドレンを閉める時に落ち着いて作業ができるのでおすすめです!

 

 

今後もおすすめアイテムがあれば追記していきます!

【あなたにおすすめの記事】