ゴムボくらぶです
富山県小矢部市のYさんからシープロ9.8馬力のメンテナンス依頼をいただきました。
ありがとうございます。
中古入手されたとのことです。
最初にしっかりメンテナンスを行うことで安心して使い始めることができますし、ライトなメンテナンスのみで使い続けるよりも定期的にオーバーホールをした方が結果的に長く使えます。
*当ゴムボくらぶでは依頼者様との信頼関係を第一に考えており、業務の透明性や入庫時の状態・作業内容の報告を目的として一部を一般公開しております(技術の漏洩防止として公開していない内容も多数ございます)
製造年月: 平成25年11月
型式:3K9
シープロ9.8馬力・中古購入は最初にしっかりメンテナンスします【富山県小矢部市・Yさん】
平成25年製なので結構新しいです。
全体的に程度が良さそうですね。
このボルトの特徴、見覚えがあり。
これは。。。あの個体ですね。
では、ヘッドを開けていきましょう。
固着気味なボルトはちょくちょくありますので折らないよう注意して外していきます。
ヘッドボルトは何本固着してるかな?
11本中緩められたのは7本。
捻じれるか捻じれないかの限界な力で緩めてます。
引き出しのステージ1で3本外せましたが、左上の1本は残念ながら折れました。
このボルト弱ってた?
折れたボルトを抜きました。
ドリルでボルトを削ってタップを切り直すというやり方は、私の中では最終手段です。
ボルトが折れた場合に行う手段の優先順位は
1、折れたボルトを抜く
2、ヘリサート加工
3、折れたボルトをドリルで削ってタップを切り直す
品質が落ちない優先順位で決めてます。
シリンダー下部の水路健康状態良好です。
シープロ系はここが一番大事なんですよ。
D/Sハウジングの状態も当然OKデス。
サーモスタットは固着してました。
過去、交換していない個体はほぼほぼ固着してますね。
サーモスタットはリニューアルされた新型を装着します。
水路の一部を補修しました。
シープロ系は最初に腐食する部分があります。
この部分のみの腐食ならば補修すれば全く問題ありません。
ちなみに補修箇所の強度は抜群デスョ。
下部の水路も綺麗になりました。
フライホイール側も含めて電気系がだいぶ錆びてます。
大事な部分ですのでキッチリメンテナンスしておきます。
錆を落とすだけだとまた直ぐに錆びますので、錆止め処理を行います。
シフトレバーは塩噛みし易いんですよね。
グリスアップしておきます。
インペラも交換しておきます。
ギヤオイル白濁無しでOKです。
インペラも新しくなって安心♪安心♪
そうそう、本来ペラを止めてるセンターナットの奥にワッシャーが1枚入ってるんですが何故か入ってませんでしたので入れときます。
燃料系もしっかりメンテナンスします。
ロープはやや毛羽立ちがありましたので交換しておきましょう。
キャブ調整をして絶好調です。
これからは快適に移動できると思います。
ご利用ありがとうございました。
6馬力4ストから8馬力2ストへと馬力UP!フルでやっちゃいます。【愛知県北名古屋市・Aさん】