ゴムボくらぶです
福岡県北九州市Kさんからトーハツ2馬力のメンテナンス依頼を頂きました。
ありがとうございます。
2か月ぶりにエンジン始動してみたところ、カウル下のホースからガソリンが漏れてきたとのことです。
その他、シフトレバーの動きが固い状態ですのでおまかせコースでご依頼いただきました。
では、見ていきましょう

製造年月:30年7月
型式:3BV(MFS2B)
トーハツ2馬力のメンテナンス

分解する前にエンジン始動してみたら明らかに検水の勢いが弱いです。
アクセルを開けても勢いはほぼ変わらず。
ということで、まずはインペラをバラシていきましょう。

トーハツ2馬力の鬼門!
さて、ボルトは緩むかな!?

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ベストは尽くしましたが残念ながら1本逝きました。

そしてインペラ自体は切れているなどは無く、何故検水の勢いが弱かったのだろうか??
水路に詰まりなんかが無いかなど念入りに見てみることにします。

さて、折れてしまったボルトはこの画像で右下になる位置です。

ポンプベースを持ち上げて。。。
凄い塩だ。
折れボルトを摘出します。

完全に塩で詰まってる。
こりゃ折れるわなぁ~

ヨシ、無事摘出成功!

塩掃除をしてから新しいインペラを組みます。
そして二度と塩嚙みしないように対策をします!

コチラ、インペラから繋がるウォーターパイプ
出口付近に塩が溜まっていますね。

棒を突っ込んで内部確認もしておきます。
ドレンのネジ山飛んでます!

エンジンオイルのドレンからオイルが漏れてます。
アレ?
しっかり締まってないのかな?
と確認をするとグニュと中途半端に緩い嫌な感触が。。。
コレ、ドレンのネジ飛んでますね。
オイル交換の時に締め過ぎてます。
材質はアルミなので締め過ぎると簡単にネジ山飛びます。
締め具合を文章で伝えるのはなかなか難しいですが、ドレンを手で絞めていって固くなった位置から適度な力で1キュでOKです!
不安な方はトルクレンチを使うことをお勧めします。
メーカー規定の締め付けトルクは1.8kg/m

完全にアウト
トーハツ2馬力はドレンのネジ山がダメになるとオイルパンごと交換になります。

これがオイルパンです。
気密性が必要な箇所なため修正ではなく交換となりました。
その他の作業

●キャブレター・燃料フィルターの清掃

●シフトレバーのオーバーホール

●サーモスタットの点検
OK!

●タペット調整

●クランクケースヘッドのメンテナンス

トーハツ2馬力はフライホイールが良く錆びるんでよね

錆止め塗っときました。

検水の勢いも良くなりました。
●エンジンオイル交換
●ギヤオイル交換
試運転
【冷間始動】2回で始動
【温間始動】1回で始動
【吹け上がり】良好
【検水】良好
交換した部品

ご利用ありがとうございました。
トーハツ2馬力・インペラボルト折れからのギヤオイル白濁【大阪府泉佐野市・Kさん】