こんにちは、ゴムボくらぶ(@gomubo_club)です
福岡県北九州市・しんちゃんさんよりホンダ2馬力の修理依頼を頂きました。
製造年月:2015年02月
型式:BZBF(BF2DK2)
まずはエンジンを下ろす
ホンダ2馬力では定番のステンレス化をするので、まずはエンジンを下ろします。
各ネジ類、結構錆びてますね。
エンジンの取り付けボルトもこの通り。
果たして無事外れるか。。。
結構キテます!
2本は普通に外れましたが、もう2本は何とかギリギリ・・・といった感じでした。
こういった腐食して頭が小さくなているボルトは最初からそれ相応のやり方をしないと、初回にミスったらアウトです。
オイル漏れまではいってませんがそれなりに錆びてますね。
液体ガスケットをしっかりと塗ります。
一般には市販されていない液体ガスケットを使っていますが、市販のものであれば
以下のものがお勧めです。
ヘッドカバーを開けたついでのタペット調整もやっておきます。
錆び錆びだったヘッドカバーや遮熱版のボルトもステンレス化で綺麗になりました。
アンダーケースのボルトやプレートは防錆処理。
イグナイターは電極面を綺麗にしてから防錆処理。
突然ストンっとエンジンが止まるという方はここが原因かもしれません。
キャブレター清掃
今回のメイン課題である「アクセルを開けるとエンジンが止まりそうになる」
という症状の原因は高確率でキャブレターに問題があると考えます。
それは、燃料経路の詰まりであったりエアー系統の汚れだったりします。
なので、オーバーホールして一通りキッチリ清掃します。
キャブレターはメインジェットやメインノズルだけを清掃すれば良いというものではなく
アイドルポート(写真にある小さな穴)をはじめ、スロースクリューも外して内部の経路を徹底的に清掃します。
パイロットジェットやスロースクリューも外して全ての経路をクリーンにします。
パイロットジェットのOリング交換
ガスケット類は全て交換します。
チャンバーの錆が酷くドレンは機能していません。
錆び難い材質のチャンバーへ交換となります。
ドレンボルトは固着し易い真鍮製からステンレス製へとなりました。
燃料キャップ・エアーベントのパッキン交換
燃料が入った状態でエアーベントを締めて逆さにしてみると燃料が漏れていましたので、キャップを分解してみます。
エアーベントのゴムパッキンなのですが、劣化してひび割れていますね。
エアーベントのパッキン交換しておきます。
ステンレスボルトで組んでいきます。
その他の作業
ギヤオイル交換
プラグ交換
シャーピン&割りピン交換
各部グリスアップ
スターターロープも交換しておきました。
アクセルワイヤーは二重の外皮になっていますが、長年使っているとこの部分が傷みやすいのでスパイラルカバーを被せました。
試運転
【冷間始動】チョークを引いてアクセルはSTART位置にて1~2回で始動
【温間始動】アクセルはアイドリング位置にて1回始動
【吹け上がり】良好
*バケツ運転での確認となりますが吹け上がりも問題なく良好ですので、これでまず大丈夫だと思います。
交換した部品
ご利用ありがとうございました。
【前編】過去最強クラスの錆・ホンダ2馬力を徹底リメイクする!【福岡県福岡市・Eさん】